〜うさママ竹取物語〜
1999年7月7日 七夕
今年は珍しく七夕の日が晴れた。
お願い事があった為、数年振りに七夕飾りを作ることに!
〜昔々あるところに、2羽のうさぎと1羽のオカメインコと1頭の熊(うさパパ)と暮らす「うさママ」という、たいそうかわゆき娘(嘘です)がおりました。うさママは、七夕の日にかわゆき家族たちの為、星に願をかけようと、数年振りに七夕飾りを作ろうと思い立ちましたとな〜
まずは「笹」を用意しなくては…。きっと花屋にあるだろう。夕方4時に家を出て、花屋へ直行!しかし、な〜い!!
次に、スーパーならどうだ?と、花屋の近くのスーパーへ。スーパーから出てきた子連れママが、笹の葉を持っている。やった!あるのね。しか〜しスーパーの中をくまなく捜してもどこにも笹は無し。
それでも、あきらめず、商店街の中を捜しまくる。やっぱり無い。商店街の入り口にはどでかい七夕飾りが揺れているのに…。せめてそこにうさママの短冊をぶら下げてくれ〜!
仕方が無い、ちょっと遠いスーパーまで行ってみるかと、今まで行ったことの無いちょっと遠くのスーパーへ足を伸ばすもご足労…。
笹・笹・笹が欲しいの〜!(上野動物園には必ずあるよね…)
仕方なく、行き付けの一番近くの商店街へ行く事にする。でも、そこは昨日行ったけど笹なんて無かったよな…と思いつつも、あきらめきれない。
遠くまで来てしまったので、見慣れない風景をキョロキョロしながら歩いていると、足元のツツジの植え込みの間から、笹の葉らしきものがピョコピョコ出ている。ここでうさママは葛藤。「え〜、こんなところに笹?まさか?どうしよう一応引っこ抜くか?でも、随分背が低いし、人が来るし…」と思っているうちに、そこを通りすぎていた。
またキョロキョロしていると、竹発見!!公園の片隅に、竹が数本あるではないの!もう人目なんて気にしちゃいられん!竹に直行。幸い小さいうさママにも届くところにいい枝が。でもね、そううまくはいかないの。竹だもん、頑張っても折れないの〜!!やっと折ったのは細い先っちょの枝。「あ〜ん、もっとおっきいのが欲しい…。だってお願い事いっぱいあるから、短冊いっぱいつけたいの〜!!」ちょっと欲深なうさママ…。
そこへ運良く孫連れのおじいちゃんが登場。うさママと同様に「竹泥棒」らしい。しかもしっかりと園芸用ハサミ持参。何と運のいいこと!すかさず、
「のうのう、そこのジイ、すまぬがそちのハサミ貸してたも〜。」
ようやく、いい笹をGET!神様、おじいちゃん、ありがとう!
そ〜してうさママは、得意満面の顔で、左手に笹を携えて家路につきましたとな。めでたしめでたし。ぱちぱちぱち。
途中、不釣合いな笹を持つうさママを通行人がジロジロと見ましたが、うさママはもし「ねぇちゃん、それどうすんの〜?」と聞かれたら、「うちのパンダのごはんなの〜」と答えようと思っていました。でも、残念ながら聞く人はいなかった。
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