PARTU〜ショップでのうさぎの選び方

 いよいようさぎを家族に迎え入れようというときのお話。 うさぎを自宅に連れ帰って1週間でお別れのときが来てしまったという話を非常に多く耳にします。 お店にいる時から病気を持っていたり、体の弱い子だったりすることが多いようです。初めてうさ ぎを迎え入れる方は、できるだけそういった子を選ばないようにしたいものです。見るからに弱っている子をかわいそうと思って連れ帰るのは避けましょう。そういった行動はもっと上級者になってからにしましょうね。ここでは、元気で健康な子を見分けるポイントを挙げてみました。


うさぎを選ぶ前に・・・  
 まず、ペットショップの印象が大事です。見るからに不潔そうなお店は絶対に避けて! アンモニア臭がきついような店もダメ。清潔が一番です。
 子うさぎを選ぶ場合、生後1ヶ月くらいの子は小さくてかわいいですが、大変に弱いもの。最低でも生後2ヶ月以上、できれば3ヶ月以上の子が望ましいです。
 長毛種(アンゴラ、アメリカンファジーロップ、ジャージーウーリー等)を迎え入れる場合は、 きちんとブラッシングできることが大前提です。そんなに手間と時間がかけられないという場合は、短毛種(ネザーランドドワーフ、ミニレッキス、ダッチ、ホーランドロップ、ミニウサギ等)を選びましょう。但し、短毛種でも定期的なブラッシングは必要です。(換毛期は特にこまめに)
 一般的にメスよりオスのほうが人間になつきやすいと言われます(メスのほうが神経質)。反面、 オスは発情するとスプレー行為やマウンティング行為、攻撃性が見られる場合もあります。


良いショップが見つかったら・・・
 良いショップが見つかって、更に気に入ったうさぎに出会えたら、まずはその子を外から観察しましょう。日中は寝てばかりで動かない子もいるので、できれば日中と夕方というように時間帯をずらして数回観察するのが望ましいです。


 
外からの観察ポイント
  見た目に毛ヅヤは良い?
  体に下痢便はついていない?
  動きはおかしくない?(足をひきずったりしていたらパス。震えているような子もパス。)
  ごはんは良く食べている?
  うんちはちゃんと出ている?丸くて大きい?(柔らかいうんちばかりが落ちているならパス。)
  性別や誕生日が明記されていない場合は、店員さんに聞きましょう。
  同じケージ内に数羽入っている場合、あきらかに調子悪そうな子がいれば避けた方が無難です。
 


良さそうな子が見つかったら・・・
 店員さんに声を掛けて、抱かせて、もしくは触らせてもらいましょう。 抱く時はしゃがんでね。抱っこに自身がなかったら店員さんに抱いてもらって更に細かな部分のボディチェックをしましょう。


 
細かいボディチェック
  耳の中は汚れていない?嫌なにおいはしない?
  目はきれい?キズやくもりはない?目やにペットリじゃない?ぱっちり明く?
  鼻水なんか垂らしていない?呼吸したとき「スピースピー」って異音は聞こえない?
  口元によだれは出ていない?(奥歯の異常も考えられます。)
  歯並びは?(口の横をちょっと上へあげて横から「前歯」を観察。奥歯は見れません。折れていたり、受け口になっていたり、 変に曲がって伸びていたり、口からはみ出すように伸びていないか確認。)
  前足の指に爪は5本ともある?後足の指には4本ともある?途中で折れて出血したあとはない? (うさぎの指の数は前足5本、後足4本です)
  お尻、しっぽ、お腹側に下痢便はついていない?(きれいに見えてもひっくり返すとお腹にベッタリの場合があります)
  体は適度に肉付きが良い?
  毛ヅヤはゴワゴワしていない?
  体全体を撫でたとき、湿疹やしこりやハゲや外傷はない?
 

 以上のことをチェックしてみて問題がなかったら、家に連れて帰りましょう。家に帰ってもおうちもごはんも無い!ということのないように。(ケージやごはんは、先に準備しておくか、同じショップで店員さんに聞いて購入する。)はじめは、今までショップで食べていたごはんでないと食べない場合もあるので、念の為、何を食べていたか店員さんに聞いておくと良いでしょう。


 うさぎを家に連れ帰ったら・・・
 狭い入れ物に入れられた状態なら、用意したケージに入れてあげて下さい。その後しばらくはいじらずにそっとしておきます。ショップから揺られて帰ってきただけでも相当なストレスと疲労を感じているはず。初日から部屋に離したり、外に散歩に連れて出るのは控えます。更に、環境に慣れないうちにいきなりいじくりまわすと、うさぎが怯えます。環境に十分慣れてから一緒に遊びましょう。
  また、健康そうでも近日中に動物病院へ連れて行って健康診断してもらいましょう。 結果良好でも、今後の為にかかりつけの動物病院を探しておくことも大事です。