文/松浦 寿輝 絵/米田 民穂 発行/新書館 価格/1,400円
新しい絵本シリーズ「絵物語*永遠の一瞬」として発売されたもので、子供の絵本ではなく、大人のための絵物語です。「読む」絵本というのかな?押入れに住み着いて勝手にそこで古本屋を開業してしまった灰色の年寄うさぎと私(主人公)のお話。ちょっと淋しげな結末です。作者は実話に基づいたものだと主張しているらしい。
著者/川村 易 発行/文一総合出版 価格/1200円
この作品は、「絵本」か「実用書」か「エッセイ」か、分類が難しい。うさぎと暮らしている人にはたまらない作品です。主人公のボタくん(「棚からボタもち」でボタくん?)の行動、それから親(うさ)馬鹿ぶりを発揮しまくる飼い主(著者)の行動、どれをとってもうなずけたり、笑えることばかり。うさぎと人間のいい関係がにじみ出る素敵な1冊です。超おすすめ
文/佐々木たづ 絵/三好碩也 訳/中川健蔵 発行/(株)ポプラ社 価格/1,000円
小さい頃に持っていた佐々木たづさんの「白いぼうしの丘」という本の中に載っていた作品で、絵本で出版されていることを知ったのはつい最近でした。 絵本として読んでみて、とても「いいなぁ」と感じました。日本の作家の作品なので、主人公の子うさぎに「ましろ」なんていう可愛い名前がついていますが、これが洋物だったら「ホワイティ」かしら?なんて思ってしまう馬鹿なうさママでした。クリスマスのお話です。
文/伊藤政顕 絵/滝波明生 発行/新日本出版社 価格/980円
これは、のうさぎの生態をお子様向けに絵本にしたものです。 うちのうさぎ達は、のうさぎとは違うのね。ということが良く分かりました。 (一般に飼いうさぎはアナウサギの改良型) 絵も丁寧に描かれていて、ストーリー仕立てで のうさぎの生態を学べるちょっと実用書ちっくな作品。 ※決して「のうさぎに げろ」ではありません。
文/椋鳩十 絵/たかはしきよし 発行/(株)ポプラ社 価格/980円
3羽の子うさぎのお母さんが、猟犬と狩人から子うさぎを守るために知恵を働かせる様子、きっと本能なんだろうけど、すごいなぁと感心してしまいます。絵本の内容も素敵ですが、本の最後に作者 椋鳩十が寄せた「あとがき」を読むと、作者の「のうさぎ」に対する愛情が伝わってきます。水彩画もとても美しく、素敵な作品です。
文・絵/せなけいこ 発行/すずき出版 価格/1,000円
手品で、シルクハットから引っ張り出されるうさぎが、手品を勉強して、手品師のおじさんに仕返しするという楽しい発想のストーリー。さらにこの絵本の絵は、色紙や和紙を切り貼りしたもの。ちょっと他とはちがう作品です。字数は超少なめで平仮名のみ。かなり小さなお子様から読めるでしょう。
文・絵/北川民次 発行/福音館書店 価格/880円
日本人作家ですが、お話は大昔のメキシコ(アステカ文明頃)に伝わるものです。題名の通り、うさぎの耳が長くなった由来の物語。世界中のうさぎ関連の童話や民話がそうであるように、このメキシコの民話でも、うさぎは知恵のある動物とされています。