【去勢手術を受けるには】
健康状態が良好なことが第一です。また、オスうさぎの性成熟が完全でないうちは行えません。タラコのようなタマタマがしっかりと外にせり出してぶら下がっているようなら大丈夫と判断するようです。生後6ヶ月くらいがベストといいますが、体の性成熟度合いと問題行動の内容によっては、もう少し早くもできるそうです。まずは獣医さんに相談しましょう。その際に、「手術の成功率は半々です」とか「うさぎは麻酔に弱いから」なんてことをいまどき口走るような獣医さんは避けることをお薦めします。うさぎのオペをし慣れている獣医さんは決してそんなことは言いません。危険がないとは言い切れないのも事実ですが、腕に自身があれば、通常言いません。
更に、大抵の病院では手術は当日に申し込んでも受け付けてはくれません。数日前に予約を入れましょう。その際に、入院の必要があるか、入院の場合は準備するものがあるか聞いておきましょう。
【去勢手術内容】
去勢手術の方法は、獣医さんによって異なります。腹部にメスを入れて中から行う場合と、タマタマの皮(陰嚢)に直接メスを入れて行う場合があります。前者はお腹の傷の治りに時間を要しますし、少し負担がかかります。後者の方が負担が少なくうさぎにやさしい方法です。この方法は絶対にダメ!というのは無いと思いますが、念の為どこをどのように切って、何を行い、切った所の処置はどのようなものなのかを確認しておくと良いでしょう。
参考までに、しゅーちゃんの手術内容は、後者です。タマタマを切開し、精巣を摘出するもので、傷口は1cmも無いくらい。傷口の処理は、糸を埋没して縫合するというものです。手術中の出血は少なく、術後に抜糸の必要もなく、糸を噛み切る心配もないそうです。この病院の去勢手術の料金は、1泊の入院費と5日分の薬代込みで12,000円でした。
【去勢手術当日】
去勢をするに当たっては、特に準備は必要ありません。いつも通りでOK。犬や猫の去勢手術の場合は、手術中に胃の内容物を吐き戻してしまい、それが詰まる危険性がある為に、当日は食事抜きで連れてくるよう指示されます。しかし、うさぎは吐けません。吐き戻しが出来ないので手術中に嘔吐物がのどに詰まるなんてこともありえません。ですから、しっかりといつも通りにごはんを食べさせてから出かけます。術後なかなか麻酔から覚めなかったり、覚めても食欲が出ない場合もあります。胃腸を空っぽにしない為にも、必ず食べさせましょう。もし、「朝の食事は抜いて来てください」なんてことを獣医さんに言われたら、「どうしてですか?」と逆に聞いてみましょう。別な理由からなら良いですが、「手術中に吐く場合があるから」なんて答えが返ってきたらその獣医さんはうさぎを良く知らないということになります。手術を任せるのはちょっと怖いですね。
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