ぴーちゃんの血尿
Part2 血尿再び 子宮の病気かも・・・

| Part1 | Part3 |

2000年3月2日

きゃ〜っ!!!まただ〜。血尿。 ぴーちゃんのトイレを覗くと、おしっこの中心部分に薄めた赤インク・・・。前回の血尿から約4ヶ月。この4ヶ月間、通常よりも厳戒態勢でおしっこ観察を行ってきた。とうとう見たくないものが出た。ぴーちゃんにフローリングでおしっこをさせ、そこに尿試験紙をつけてみたところもれなく反応。赤血球反応が出てしまった。ぴーちゃんは絶好調に元気。調子良くご機嫌で走り回っている。


トイレについて

うちは、ぴーちゃんとしゅーちゃんでトイレの様式が異なります。後から我が家にやってきたしゅーのトイレは、いまどきの(?)二重構造三角コーナータイプで、ペットシーツを挟み込んで使用しています。

  ぴーちゃんの場合は、ステンレス金だらいに紙砂を敷き詰めて使用しています。これが、今回血尿が出た際に大きく大きく役立ちました。というのも、白い紙砂は、おしっこの色が良く分かるんです。それに、しゅーちゃんのトイレみたいに二重構造じゃなく、砂むき出し状態。とても目に付き、実に観察しやすい。ただ、どうしてもお気に入りの向きで用を足すので1箇所におしっこが集中しますが、観察した後ちょっとずつ回転させておくことで、次のおしっこはまた白い所にされます。

   ただ、紙砂にもいろいろタイプがあります。消臭目的にコーヒーを混ぜ込んだ茶褐色っぽいもの、おしっこで濡れた所が青くなるもの、これらはおしっこの色が観察できません。毎日尿の色を観察することはとっても大事です。それから、白い紙砂でも濡れた所が固まってまとまるものは、奥の方をほじって観察できません。 ぴーちゃんの場合の血尿は濡れた砂の中心部分だけに血が確認できましたから。うちで使用しているタイプは、観察にはとっても最適。ただし、うさぎさんによっては、食べちゃう子もいるから難しいところ。それと、消臭効果はほとんど無いのが辛い・・・。ちなみにぴーちゃんは、ペレットと同じ円柱の形状の紙砂だと食べちゃいます。今使用しているのは、角が無く丸いんだけど、粒の大きさはまちまち。これだと、ペレットと間違えないみたい。



しゅーのトイレ 




ぴーのトイレ 
  

血尿を発見するちょっと前に、消臭効果に優れてうさぎにも安全だという木の粒子を固めた「木砂」を購入しました。でも、何年も白い紙砂で用を足してきたぴーちゃんに気に入ってもらえないと困るので、とりあえず使わないでしまっておいたんです。この選択が正しかったとひしと感じる今日この頃。木砂にしてたら、こんなに早くには血尿に気付かなかったはず・・・。結局、木砂は夏場、しゅーのトイレに少し入れて、アンモニア消臭目的で使用することとし、今も収納庫で眠らせています。


3月3日

今日は楽しいひなまつり・・・。楽しいような楽しくないような。今日もぴーちゃんの尿からは血液反応。毎回毎回おしっこに血が混じるわけではないが、今日は血混じりのおしっこをする回数が増えた。またしても膀胱炎か、それとも2度目だし子宮の病気では?


3月4日

尿を持参して病院へ。触診中に、痛さのあまりにちょろっとちびってしまったぴーちゃん。すかさず先生がその尿に試験紙をあてる。結果はシロ。血液反応なし。でも、持参したものはクロ。血液反応あり。  先生曰く「尿道や膀胱のの傷によるものだと、ほぼ毎回血が混じる。混じったり混じらなかったりするのは、膀胱、尿道ではなく、卵巣、子宮からの出血である可能性がある。」とのことで、今回はエコー検査を行う。が、エコー検査では特に何も映らなかったらしい。その後、先生から提案されたことは・・・。

「卵巣、子宮が疑わしいが、こればかりは実際に開いてみないと分からない。思い切って試験開腹をされてはどうでしょう?試験開腹をお勧めします。前の血尿からまだ半年も経ってないし、きっと大丈夫。体力もあるし。」

実は今回の血尿を発見した時点で、既に先走って子宮摘出手術のことまで考えが回っていたもので、すんなり「お願いします」と言ってしまった。ぴーちゃんは大変元気。今なら体力もある。早期発見早期治療を心掛けているつもり。手遅れになるのは怖い。だから・・・。ただ、覚悟は決めていたものの、「本当に?」という考えも捨て切れず、手術の予定日はすぐではなく2週間後にしてみた。その間、もう少し様子を見てみたいから。

今回、先生はぴーちゃんに薬を処方する気は無いようで、手術予定日を決めたあと、診察が終わりそうになってしまった。慌てて「先生、今回はお薬は無いの?できれば、前回と同じお薬が欲しい。せめて、出血が止まれば・・・」とこちらから膀胱炎の時の薬を要望。「一応」という形で、1週間分の抗生物質と止血消炎剤をもらう


心の葛藤

本当に、子宮の病気だろうか?もし、開いてみて何も無かったら?何も無いのに開いたお陰でこんなに元気なぴーちゃんが、走れなくなったり、ごはんを食べなくなったり、最悪麻酔から目覚めなかったら?でも、年齢的にも、種類的にも、子宮の病気の可能性は高いよな。ただ、レントゲンにもエコーにも何も写らないって言ってたし・・・。何かが写ってたのなら、こんなに迷わないんだけどな。でも、写ってたら写ってたでそれはとっても困る〜!子宮の病気じゃないといいな。膀胱炎だったらいいな。でも、危険を冒して試験回復して、子宮じゃなかった、膀胱炎だった、っていうのも・・・。もう、頭の中は堂々巡り。

でも、何故か先生の言葉はひっかかる。「前の血尿からまだ半年も経ってないし、きっと大丈夫。」って何?何が大丈夫なの?それって、「取り除けるよ。まだ他には転移してないよ。」ってことかなぁ?それに、膀胱炎か子宮の病気かは開いてみなくちゃ分からないって感じだったのに、膀胱炎のお薬は私が要求するまで出すつもりも無かったみたいだし・・・。ほんとは何かが写っていたんじゃないの?確実に子宮の病気じゃないの?


3月8日

膀胱炎のお薬を使っても、まだ血尿は止まらない。前回は2〜3日で止まったのに。やはり今回は膀胱炎じゃないのかな?更には、ぴーちゃんの食欲が少し落ち気味。元気はいっぱいなんだけど。乳酸菌だってあげてるのにな。抗生物質のせいかな?


3月11日

  本当は、電話でぴーちゃんの様子を伝える事になっていたが、食欲が落ちたのがちょっと心配だったのと、更に開腹手術についての不安もあったので、もう一度先生とよく話し合おうと思い病院へ。今回は、オカメインコのぷぴちゃんも健康診断で一緒に連れて行く。インコは初診なので受付で問診票に記入していると、先生が来た。記入中に、ぴーちゃんの様子を聞かれたので血尿が止まらないことを告げると、「やっぱり。」とのお返事。えっ?やっぱりって何?どういうこと?と思ったので、まだ診察室にも入っていないのに「先生、もしかして本当は何か写ってました?」と思いっきりストレートに聞いてみた。答えは明快。「実は触れちゃったのよね。」と白状した(?)。エコー以前に、触診の段階で気になるものに触れてしまったらしい。そういえば、けっこうしつこく(?)むぎゅむぎゅ掴みまくってたっけ。

  変に気が晴れてしまった。お腹の中に何かがあるのは確実になった。ってことは、それを切除してもらわないといけないんだ。予定通り手術をすることを再確認して、卵巣・子宮ともに摘出することを確認して、ぴーちゃんの診察終了。今回もまた抗生物質と止血消炎剤を処方してもらうが、食欲が落ちるようであれば数日与えずに様子を見るように言われる。


卵巣・子宮の病気確定

  正直、ちょっとだけ肩の荷が下りた感じ。膀胱炎であったほうが薬で治療できるし深刻ではなさそうに感じるのは確か。でも、膀胱炎か?子宮か?と悩みながら試験開腹するよりかは、本当に子宮系と確定されて開腹されたほうが、思い切りがつく。何だか矛盾も感じるが・・・。お腹の中に悪い所があるんだから、こうなったらそれをとってもらうしかないでしょ。但し、それが悪いもの(悪性腫瘍)である可能性も大なんだけど。うさぎの子宮に腫瘍が出来た場合、多くが悪性であると聞く・・・。それはそれで、またそのときに心配しよう。とりあえず今は、お腹を開いてもらって、子宮と卵巣を切除してもらおう。ちゃんと取り除ける場所にあるといいな。他の所に癒着してないといいな。きれいにとれちゃえばいいな。悪性だったとしたら、転移してないといいな。何よりも、ぴーちゃんが頑張ってくれるといいな。手術は3月21日の午後の予定。