ぴーちゃんの血尿
PART3 卵巣子宮摘出(避妊手術とも言う)

| Part1 | Part2 |

2000年3月20日
夕方4時近く、病院へ到着。明日、手術を控えたぴーちゃんを病院へ預ける。お泊まりセット持参。ジップロックに10回分に小分けした食事。牧草も10回分ちょっと多めに用意。他に小松菜、パセリ、バナナ、以上が土曜日までのお泊まりセット。
先生は「ではお預かりします。手術は明日の午後なので、終わったら電話でご連絡します。」と、意図もあっさりと言い放った。しゅーの去勢手術のときと同じだ。この対応で、「そんなにおおごとじゃないのかな?」と変に安心させられてしまう。

3月21日
いよいよ手術当日。案の定、朝から落ち着かない。手術は午後だって分かっているのに。すがれるものなら何にでもすがりたい心境。でも、一番頼りになるのはうさだ!うさ、ぴーちゃんを守ってね。何度も何度もうさに手を合わせる。全てが平穏無事に滞りなく行われることを祈る。

  しゅーの去勢手術のときと同じ。何をやっても落ち着かない。続けられない。3時50分頃、病院から電話が入った。「無事、手術が終わって、麻酔からも順調に覚めています。やはり子宮に子宮筋腫のようなしこりがありました。」とのこと。何はともあれ、手術も無事に済み、麻酔からも順調に覚めている。良かった〜。良かった、良かった。子宮筋腫のようなしこりってのが気になるけど、それはまた聞くことにして、今はとにかくほっとした。手術の成功が嬉しかった。また例のごとく大泣きした。この後も、順調に麻酔から覚めて、しっかとごはんを食べてくれることを願う。 手術に要した時間は約1時間で、傷口は7cm近くあるそうだ。思いのほか傷は大きい。

3月22日
午前中に病院に電話してぴーちゃんの様子を聞く。野菜はよく食べているらしい。もう持参した野菜が残りわずかで、病院の方で買ったものを食べさせているという。電話ついでに、昨日の電話で聞いた「子宮筋腫のようなしこり」について、それは良いものなのか悪いものなのか聞いてみた。答えは、「検査に回すことになっているので、その結果次第。」とのこと。本当に「子宮筋腫」だったら良性だから安心できるが、悪性だったら「子宮ガン」ってこと。その差は随分大きい・・・。ぴーちゃんの様子を聞いているうちに、会いたくて、一目見たくて仕方がなくなった。我慢できない!

   ぴーちゃんの面会に病院へ。外来は誰もおらず、すぐに診察室の奥へ通される。ぴーちゃんがいた!「ぴーちゃん」と声をかけても無反応。ケージの奥でうずくまっている。何度呼びかけても手を振ってもこっちを見るだけで動かない。先生にぴーちゃんに触りたいので扉を開けてもいいかと尋ねると、「飛び出してこないように注意すればいい」とのこと。大喜びでケージの扉を開けて「はーい、ぴーちゃん。」と言った途端、ぴーちゃんは、目の前にあったパセリをぱくぱく食べだして完食してしまった。ちょこっと安心してくれた?その後、背伸びして奥まで手を突っ込んでぴーちゃんをなでなですると、喜んでカウッカウッカウッと歯ぎしり。毛ヅヤは良く、目にも輝きがあり、体も温かい思ったより元気そうじゃないの!数年前に毛球症でお月様に行きかけた時の状態くらいを想像していたのに、その時とは明らかに違って生命力に溢れている。思いっきり安心した。そのうち、前足の毛繕いまで始めた。まだ後ろ足では立ち上がれないらしく、片手ずつペロペロ。でも、上出来!上出来!
  ただ、ぴーちゃんのケージの中にあるごはん容器はいっぱいのままでペレットはほとんど食べていない様子。クッキーも残してある。クッキーを食べていないんだから、やはり調子が悪いらしい。

    面会は15分くらいだったか?外来患者さんが見えたようなので後ろ髪引かれつつも「ぴーちゃん頑張れ!もうちょっとしたらお迎えに来るよ」と言って切り上げた。先生に「いっぱい野菜を持ってきちゃったので、他の子にもあげて下さい。」と言って野菜を手渡した時、「ぴーちゃん、野菜だけはいっぱい食べるんだよね。いつもそう?」と聞かれた。やはり入院中ペレットはほとんど口にしていないらしい。「いつもはおやつ程度にしかあげていないけど、野菜しか食べないのなら、食べるだけあげて下さい。」とお願いしておいた。体調が悪いのはもちろんだが、思うに普段はいっぱい欲しがっても、私に出し惜しみされてちびっとしかもらえないのに、「あら?何だかここでは欲しいだけ野菜をくれるみたい。」と気付いてしまい「じゃ、野菜だけいっぱい食べちゃおう!」と遠慮なく食べているに違いない。
 
3月23日
午前中に病院から電話があった。「よく食べだしたので、明日(24日)に退院できます。でも、土曜日(25日)の方が都合がいいのかな?」とのこと。昨日の段階では、「あと最低2日は入院が必要でしょう。」と言われていたのに。土日に退院できたらいいなと思っていたので、予想外に早い退院許可にびっくり。私は「はい。土曜日のほうが都合がいいので、もう1日お泊まりさせてもらえないでしょうか?」と返事。本当は明日の朝にでも迎えに行きたい気持ちをぐぐ〜っとこらえてこらえて、退院の日を1日延ばさせて頂いた。というのも昨晩うさパパと「退院がもし金曜日あたりに早まったらどうする?伸びることはありえるけど早まることはまずないかな?」と話していたところだった。「早くにうちに連れ帰ってしまって、もしぴーちゃんが体調を崩してしまったら?病院はすぐに駆け込める距離にある訳じゃないし、土日までは病院で見てもらったほうが安心だよ。」との答えが出ていたのだ〜!本当は早く早くぴーちゃんに会いたい。でも、我慢・・・。

3月24日
  我慢できなかった。夕方、ぴーちゃんをお迎えにくりだした。しばらく待たされた後、受付にぴーちゃんのキャリーバッグが!もぞもぞ動く影が見える。中身(ぴーちゃん)も入っているらしい。   請求書を発行している間、キャリーのフタを空けてぴーちゃんと御対面おめめキラキラ、おけけちゅるちゅる、後ろ足で思いっきり立ち上がるし、ペットシーツはほりほりするし、とっても忙しない様子。いつものぴーちゃんとどこが違うの?ってくらい元気。受付の女性も「ほんとに元気ですよ。」と言っていた。その一言が昨日今日のぴーちゃんを物語っている。
 抜糸は来週の土曜日に予定し、1週間分の抗生物質をもらい、会計を済ませ家路についた。
  
  ぴーちゃんは2〜3日安静にしようね。ケージの中にペレット、牧草、野菜を用意すると、早速野菜に飛びつく。次に牧草。しかし、ペレットだけには興味が無い様子。出たうんちは小さくって形がいびつ。しばらく観察していると、毛繕いを始めた。後ろ足でしっかりと立って前足、ティモテ(耳)、顔、後ろ足、体をひねって背中やお尻まで。上手上手。どこも不安定ではない。ただ、見ているこちらがハラハラドキドキ。あんなに体をひねったら傷がぱかっと開いてしまうんじゃないかと・・・。

  夜、どうしてもぴーちゃんをいっぱいなでなでしたかったので、誓いを破って部屋に出してしまった。ところが、ぴーちゃんったら出した途端に走る走る!いつもと変わらない様子で元気いっぱい。結局1時間以上も遊ばせてしまった。うさぎの回復力ってすごい!まだ4日目なのに。ぴーちゃんがすごいのかな?動き回った効果で、ぴーちゃんがペレットを口にしだした。これならいける!明日はもっとゆっくり遊ぼうね。
 
卵巣子宮摘出手術と手術費用

@卵巣子宮摘出手術(避妊手術と同様)
   卵巣子宮摘出手術とは俗に言う「避妊(不妊)手術」です。手術前に血液検査を行い、全身麻酔を行い、下腹部を開腹して卵巣と子宮を全摘出し、腹部を縫合し、後に抜糸という流れです。

  ぴーちゃんの場合、子宮の病気の疑いがあると言われ「試験開腹」に同意した時点で、万が一、卵巣子宮が悪くなくても、今後の病気の予防に繋がるので卵巣子宮を全摘出することになっていました。理由は以下です。
  一般に言われていることとして挙げますと・・・

・出産経験の無いメスうさぎは子宮線癌になる確率が高い。
・出産経験があっても、出産の間隔が数年空けば同様である。
・不妊手術で子宮線癌を予防できる。(子宮蓄膿症の予防や発情の抑制にもなる)
・不妊手術しない場合3歳以下で4%、5歳以上で50%以上の割合で子宮腺癌に。そして3歳以上で50から80%の報告がある。(多い気もしますが、前の獣医さんの資料によるものです)
・遺伝的に子宮腺癌になりやすいのは、一番にダッチ種、次いでニュージーランド種。

  以上のことが全て本当だとすれば当てはまる箇所があまりにも多い・・・。出産は3度させましたが、1996年春が最後でしたから、もう随分時間経過しています。事実、もう年齢的に繁殖は危険ですし。現在の年齢は5歳。種類は雑種ミニウサギ。間違いなくダッチ種の血は入っているでしょうし、プロポーションから見てニュージー種の血も入っていると思われます。人間にもよく言われますが、母親が子宮癌や子宮筋腫等の病気をした場合、決して遺伝性の病気ではないけれど、その子供もその病気になる可能性は大なんですって。というのは、手の形や顔が親に似るのと同様で、内臓も似るらしい。考えてみればそうですね。子宮線癌になりやすい品種があるっていうのは納得できます。今回の血尿の原因は子宮線癌かも知れませんし、そうでなかったとしても今後、なる可能性も無きにしも非ず。はっきり言えば、「出産させようがさせまいが、病気になる時はなる!」ってこと。そして、ならない子はならない。人間だって、子供を産もうが産ままいが、子宮癌になる人はなります。癌家系っていうのもありますもんね。どの子にだって「可能性」はあるんです。「出産させれば大丈夫なんでしょ?」と考えてもそれは無駄なこと・・・。子宮の病気を懸念してあせってお見合いさせたりお相手探しをしている方もいらっしゃるようですが、あまり意味のある行為ではなさそうです。本当に「予防」したいのなら悲しいけどやはり摘出するしかないみたい。それができなければ、早期発見を心掛けてあげることが大切です。手術するにも、♂の去勢手術よりもはるかにリスクのある痛々しい手術です。当初、我が家は予防の為の避妊手術について行う気はありませんでした。結局、行わざるを得ない状況になってしまいましたが。

  今回の開腹手術で、事実、子宮にしこりが見つかった為、予定通り卵巣子宮を全摘出しました。その他に腫瘍が出来ていたり、他の器官へ癒着したりということは無かったようですので、結果、「避妊手術」を行ったのと同じ手術内容となりました。(もし他にも何かがあったらそれについても出来る限りオペしてもらうことになっていました。)但し、子宮にみられた「子宮筋腫のようなしこり」(先生がそのように表現していました)については、検査結果が出ないと良性、悪性の判断がつきません。

A手術費用
   ぴーちゃんは、3/20夕方入院、3/21手術、3/24夕方退院と計4泊5日お世話になりました。

再診料1,050円+全身麻酔5,060円+手術料30,000円+皮下注射料@1,010円×4
+筋肉注射料@1,270円×2+採血料1,270円+血液検査2,800円+入院料@2,530円
×4 +その他(薬剤料、調剤料)+消費税=計62,920円


3月25日
   運動が効いたのか、昨晩のペレットは半分食べた様子。いい調子。お陰でうんちも増えた!まだちょっと形がいびつだったり、正常時の大きさよりかは一回り小さいが。

  実は、ぴーちゃんのお腹の傷はまだ目にしていない・・・。というのも、傷のところに大きなばんそうこうがベッタリ貼られているのだ。それが今朝は下半分くらいめくれている。夜間のぴーちゃんのお仕事の成果。めくれたところを恐る恐る覗き込むと・・・「きゃーっ!」ちょっと予想外に痛々しい。その半分取れかかったばんそうこうを取ってよいものか、まだ傷を覆っていないといけないのか、病院に電話で確認すると、「とっちゃってもいいです。傷を気にするようなら市販のばんそうこうを貼ってください。」とのこと。でも、無理にひっくり返してはがすのは傷に負担がかかりそうだし、ぴーちゃんだって痛がるだろうし、結局ぴーちゃんが自力で全てはがすのを待つことに

  昼間、ペレットをちょこちょこ食べる。うんちも良く出る。おしっこの色は全体的に赤みが強い。術後しばらくは、尿に血液が混じることもありえるようなので、尿検査はまだ行わないことにする。

  夕飯前に2時間ぴーちゃんを部屋で遊ばせる。変わりなく元気いっぱい!ぴーちゃん喜ぶ。しゅーちゃん大興奮。ケージ越しにチューしてるしー。更には暖房の風が一番あたるフローリングのところで、バタッという音とともにぴーちゃんがひっくり返ってゴロ寝。本当に調子が良さそう。

  食事前に運動させたことで食欲増進。ペレットを良く食べる。明日の朝には完食しているといいな。
 
3月26日
     昨晩のペレットは空っぽ。食欲も正常になったようだ。うんちもそこそこいいのがてんこもり!今日1日ぴーちゃんを見ていて、術後だなんて信じられない。忘れちゃうくらいに元気。お腹さえ見なければ・・・。本当に体調が良さそうで、とっても安心している。
 
3月28日
  朝、ケージの中にばんそうこうが落ちているのを発見!とうとう自力ではがしたらしい。ということは・・・傷口が全部見えちゃうってこと!いや〜、怖いような、でも見たいような。とにかく傷口や縫合糸の状態を確認しなければ。替えのばんそうこうを用意し、うさパパにぴーちゃんをB面返ししてもらう。傷は・・・あれ?前に見たときほど怖くない。そうか、腫れがひいてるんだ。なぁんだ、これならきれい。怖くないよ。糸は抜かれた様子はなかったので一安心。とっととばんそうこうを貼ってケージに返した
 
  ものの3分も経過しないうちに、ばんそうこうははがされた。うさパパは出勤の時間で、もう貼りなおす時間も無く、仕方がないので見送ったけど、ぴーちゃんはやっぱり傷口が気になる様子。一生懸命舐める。舐めるだけならいいのに縫合糸をカプカプ、ういっういっ(引っ張る)。傷が開いたらどうしようとオロオロする私の目に飛び込んできたのは、テーブルの上のお掃除用のマスク。とっさにマスクを掴み、新しいガーゼをあて、ぴーちゃんのお腹に当ててゴムひも同士をテーピングした。名付けて「簡易半面腹巻き」。これなら舐められないもんね。

  うさパパの帰宅後、またお腹にばんそうこうを貼るものの、色々な種類で試したがどれも数分ではがされてしまった。粘着力の問題と言うよりも、ぴーちゃんのお腹に短くも産毛が生えてきた為くっ付きにくいと思われる。仕方がないので簡易半面腹巻き(マスク)をさせて就寝。お願いだから取るな〜。

 
3月29日
朝、ケージの中には腹巻きマスクが落ちていた。やっぱりすり抜けたか・・・。傷口を確認すると、一番上の糸がケバケバにされている。夜間、一生懸命かじったらしい。傷の縫合は、縦に6箇所結んである状態で、1本の糸がぴーっと通っている訳ではない。表面が黒い糸なので、ありんこが6匹並んでいるみたいに見える。  

  今日は手術後初めて尿試験紙で尿検査。結果はシロ!血液反応はない。手術を予定してから手術日までの2週間、割合こまめに尿検査をしていたが、ほとんど毎度赤血球反応がでていた為、久々に見た血液反応の出ない尿試験紙ってのは、何だか嬉しくって捨てにくい。それから蛋白質がちょっと多く出ているぞ?
 
3月30日
    ぴーちゃんのお腹のありんこを初公開
傷はもう随分と腫れがひき、スッキリした感じ。傷口もくっ付いているみたい。早く、お腹にふさふさ毛が生えるといいんだけど。

ぽんぽん
「レディになんて格好をさせるのっ!」
随分毛を剃られちゃって寒そ〜。

ありんこ6匹
ありんこ6匹縦並び
(先頭は半分食われた)


4月1日
  いよいよ抜糸。おなかのありんこさんとも今日でサヨナラ

 病院でまずは体重測定。結果は2.2kg、手術前の健康体のときと全く同じ。卵巣子宮を摘出したのに・・・。退院してきた時には測るまでもなく「ちょっと痩せたみたい」と感じたのだが、もうすっかり戻ってしまったらしい。これは今後の体重管理をしっかりしないとあっという間におデブになるかも。先生にも、「太りやすくなるので注意してください」と言われた。

  待ちに待った抜糸!膝の上でぴーちゃんをひっくり返し、先生に糸を切って抜いてもらう。暴れることもなく、あっという間に6匹のありんこは消え失せた。糸を抜いてしまうと、少々盛り上がっていた傷口が、きれいに平らな状態となり、どこが傷が分からないくらいになってしまった。随分きれいにくっ付いていたんだ。ぴーちゃんの回復力には本当に驚かされる。先生には「通常、おばさんうさぎは、手術しちゃうと回復にすごく時間がかかるもの。ごはんはなかなか食べないし、しばらくは動かないし、結構大変なものなの。」と言われたので、「実は退院当日から部屋を走り回ってた。」と言ったら驚かれた。ぴーちゃんったら「あたしはおばさんじゃないわよ!まだまだ若いんだから」とばかりに回復が早い早い!本当に嬉しいことだ。ぴーちゃん、よく頑張った!えらいぞ。

  ただ、気になる摘出物の検査結果はまだ出ない為、後に電話で連絡をもらうことになっている。これで良性だったら文句はないが、さてどうなることやら。

4月6日
  だんだんと毛が生えてきた。ピンクのお腹がうっすらと白いもので覆われてきつつある!まだまだ薄いけど、なかなか順調。発毛時代って感じ。やっぱりお腹の毛が無いと冷えるんだろうな。今が春で良かった。

5月21日 
 ぴーちゃんの現在のぽんぽん。 すっかり元通りに毛が生えています。生え始めたら伸びるのはとっても早かった〜。
1ヶ月経過した時点ですでに完全にもっこもこでしたよ。
もっこもこ〜
 
検査結果と今後

摘出組織の検査結果

 5/21、病院から待ちに待った連絡がありました。摘出した組織の検査結果が判明したらしい。検査結果は、クロ。残念ながらというよりは、やはり、悪性腫瘍でした。

●子宮の腺癌・・子宮では分泌物が多く作られており、その分泌腺(子宮腺)が腫瘍化したもの。
●線維肉腫・・・・子宮まわりの壁の線維性組織に出来た肉腫。

以上の2つの混合腫瘍で、悪性のもの、要は「癌(ガン)」ということです。


今後の可能性
 今後の可能性として、一般に子宮まわりと肺に転移することがあるらしく、その確立がどれくらいあるかということについては何とも言えないとのことでした。とりあえずは3月の手術で子宮卵巣を摘出したことで腫瘍は除去できているので、今後その周囲へ転移しないことを祈るばかり。呼吸がおかしくなったり、体重の減少が続いたりしたならば転移の可能性がある為、すぐに病院へ連れて来て下さいとのことですが、元気で変わりなく生活出来ているのなら、従来通り半年に1回のペースで健康診断を受ければ良いそうです。
 

バナナ療法とアガリクス療法
 バナナ療法?
 免疫力を高める為に、プロポリスやアガリクスが効果があるそうですが、無理矢理でないと絶対に口にしないと思うので、どうしよっかな〜と考えました。お薬を飲まされているように感じられちゃうと、ストレスばかり与えてしまいそうで・・・。で、我が家では今のところはとりあえずバナナ療法で抑えておきます。某TV番組でも取り上げられたことがありますが、表面に黒い点々が出てきたくらいの熟したバナナには、免疫力を高める作用があるらしいのです。バナナは免疫システムを活性化させ(免疫増強効果)、ガンの予防だけでなく治療効果までもあるといいます。(帝京大学薬学部 山崎正利教授、東北大学農学部 大久保一良教授らの研究) マウスによる実験ではTNF(腫瘍壊死因子)の産出量が100倍以上増加、白血球数も約20倍増加、その質と働きも強化されたとのこと。我が家ではその情報を知って以来、バナナは数日放置して黒点々が出てきたらうさぎに(人間にも)食べさせるようにしています。うさぎにはほぼ毎日。だから今後も、それを続ければいいかな?バナナだったら安いし美味しいし、人間もうさぎも大喜び!問題は、与えすぎると太ること。このマウスの実験では食事の30%相当量を2ヶ月間毎日与え続けた結果だといいます。それはちょっと無理ねぇ・・・。ぴーちゃんがデブデブ肥満児になっちゃうわ。


アガリーバナナサンド療法
 6月からバナナに加え、「アガリクス」療法も開始しました。はじめは古塩うさぎの母さんのご好意でアガリクス粉末(協和発酵グループの伸和製薬のもの)のサンプルをいくつか分けて頂き、試験投与。大好物に挟んだら、予想外にうまく食べてくれたので続けることに決定!

 
秘伝「冷え冷えアガリーバナナサンド」作り方
 黒い点々が出たバナナを冷蔵庫に入れて冷やします。アガリクスは湿気ないように冷凍庫で冷やします。冷やした方が苦味を感じ難くなり、果物は糖度が高く感じるといいます。(冬場は冷やさない方がいいかもしれません)
 バナナは輪切り 3〜5o×3枚、アガリクス粉末は体重1kgに対して0.1gくらい(商品によっては異なります)を用意したら、あとはビッグマックのように3枚のスライスバナナの間にアガリクス粉末をふりかけてサンドするだけ。ぴーちゃんは初めの3日ほどはいぶかしげな様子でしたが、それ以降は何の迷いもなくバナナを食べています。アガリクスがむき出しになってしまっても、今では全く気にすることもありません。 バナナとアガリクスで免疫活性ダブルアップ!!

アガリクスについて

 アガリクスとはキノコの一種のアガリクス茸から抽出された成分。 アガリクス茸の「制癌成分」として解明されているのは、多糖体、レシチン等の物質。 特にアガリクス茸は、免疫に働きかける成分である多糖体「β-グルカン」を多量に含む。「β-グルカン」は、癌細胞が増殖開始している体内に入ると、免疫細胞を 活性化し、癌の進行を遅らせたり、転移を防ぐという働きをする(抗腫瘍効果)。 「レシチン」には、赤血球などの生物細胞を識別し凝集を阻止する作用がある。 他にも、アガリクス茸からは天然のステロイドも抽出され、これは特に子宮癌細胞の増殖を阻止する働きがある(制癌作用)。 アガリクスは、癌細胞へ直接攻撃するものではなく、免疫細胞を活性化し、生物本来の自然治癒力を高めることで効果を発揮するもの。 天然自然食品で副作用の心配はなく、薬や他の健康食品と併用しても弊害はないらしい。

 我が家のモットーは「一生、うさぎを絶やさない」としております。今後、私が生きているうちにあと何羽のうさぎと暮らすことになるか分からないけど、女の子だったら前もって不妊手術させてしまいそう・・・。うさぎには痛い思いさせちゃうけど、ビクビクしながら何年も付き合うことを考えると、私ならやりかねないと思うのです。未来のことは分からないから、実際はどうだか。正直、インターネット上で頻繁に飛び交う雌うさぎの「子宮の腺ガン」についての情報については、あまり信頼してはいなかったのに〜(信じたくなかったというのが本音かも)、確率が高すぎないかな?ってちょっと疑わしく思ってたのに〜、自分の愛しいぴーちゃんがその%の中に含まれちゃった・・・。それがちょっとショック。
 今のところ、正しくは3月の手術の前からも、ぴーちゃんはずっと健康そうでめちゃくちゃ元気なので、今後も今まで通りに生活するだけです。検査結果は悪性腫瘍だったけど、今現在、何も変わりはなく、ごはんも良く食べ、部屋中を走り回り、おめめきらきら、おけけちゅるちゅる、体重もキープ。さすがに先生からの電話の直後はブルーになっちゃったけど、ぴーちゃんの元気な姿を見ていたら、今、落ち込むことはないっ!て思いました。これからも今まで通り、毎日注意しつつ、仲良く楽しく暮らします。ぴーちゃんが「幸せ」って思ってくれるように暮らしていくのが、きっと一番!だよね。