@卵巣子宮摘出手術(避妊手術と同様)
卵巣子宮摘出手術とは俗に言う「避妊(不妊)手術」です。手術前に血液検査を行い、全身麻酔を行い、下腹部を開腹して卵巣と子宮を全摘出し、腹部を縫合し、後に抜糸という流れです。
ぴーちゃんの場合、子宮の病気の疑いがあると言われ「試験開腹」に同意した時点で、万が一、卵巣子宮が悪くなくても、今後の病気の予防に繋がるので卵巣子宮を全摘出することになっていました。理由は以下です。
一般に言われていることとして挙げますと・・・
・出産経験の無いメスうさぎは子宮線癌になる確率が高い。
・出産経験があっても、出産の間隔が数年空けば同様である。
・不妊手術で子宮線癌を予防できる。(子宮蓄膿症の予防や発情の抑制にもなる)
・不妊手術しない場合3歳以下で4%、5歳以上で50%以上の割合で子宮腺癌に。そして3歳以上で50から80%の報告がある。(多い気もしますが、前の獣医さんの資料によるものです)
・遺伝的に子宮腺癌になりやすいのは、一番にダッチ種、次いでニュージーランド種。
以上のことが全て本当だとすれば当てはまる箇所があまりにも多い・・・。出産は3度させましたが、1996年春が最後でしたから、もう随分時間経過しています。事実、もう年齢的に繁殖は危険ですし。現在の年齢は5歳。種類は雑種ミニウサギ。間違いなくダッチ種の血は入っているでしょうし、プロポーションから見てニュージー種の血も入っていると思われます。人間にもよく言われますが、母親が子宮癌や子宮筋腫等の病気をした場合、決して遺伝性の病気ではないけれど、その子供もその病気になる可能性は大なんですって。というのは、手の形や顔が親に似るのと同様で、内臓も似るらしい。考えてみればそうですね。子宮線癌になりやすい品種があるっていうのは納得できます。今回の血尿の原因は子宮線癌かも知れませんし、そうでなかったとしても今後、なる可能性も無きにしも非ず。はっきり言えば、「出産させようがさせまいが、病気になる時はなる!」ってこと。そして、ならない子はならない。人間だって、子供を産もうが産ままいが、子宮癌になる人はなります。癌家系っていうのもありますもんね。どの子にだって「可能性」はあるんです。「出産させれば大丈夫なんでしょ?」と考えてもそれは無駄なこと・・・。子宮の病気を懸念してあせってお見合いさせたりお相手探しをしている方もいらっしゃるようですが、あまり意味のある行為ではなさそうです。本当に「予防」したいのなら悲しいけどやはり摘出するしかないみたい。それができなければ、早期発見を心掛けてあげることが大切です。手術するにも、♂の去勢手術よりもはるかにリスクのある痛々しい手術です。当初、我が家は予防の為の避妊手術について行う気はありませんでした。結局、行わざるを得ない状況になってしまいましたが。
今回の開腹手術で、事実、子宮にしこりが見つかった為、予定通り卵巣子宮を全摘出しました。その他に腫瘍が出来ていたり、他の器官へ癒着したりということは無かったようですので、結果、「避妊手術」を行ったのと同じ手術内容となりました。(もし他にも何かがあったらそれについても出来る限りオペしてもらうことになっていました。)但し、子宮にみられた「子宮筋腫のようなしこり」(先生がそのように表現していました)については、検査結果が出ないと良性、悪性の判断がつきません。
A手術費用
ぴーちゃんは、3/20夕方入院、3/21手術、3/24夕方退院と計4泊5日お世話になりました。
再診料1,050円+全身麻酔5,060円+手術料30,000円+皮下注射料@1,010円×4
+筋肉注射料@1,270円×2+採血料1,270円+血液検査2,800円+入院料@2,530円
×4 +その他(薬剤料、調剤料)+消費税=計62,920円
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