はじめに症状が出たときの様子
当時「うさ」1歳半。
しきりに足を舐めているので良く見ると、左足の甲の毛が数箇所ハゲて、ピンクの地肌が見えている。湿疹のようなプツプツが確認できる。ノミ・ダニ?でもついてしまったのかと、シャンプーを試みたり、家庭用のかゆみ止め軟膏を塗ったりしたところ、毛が生えてきてわりと良くなったが、またしばらくするとひどくなる。そんなこんなの繰り返し。
ある日、足の状態が悪化。患部が広がり、かゆみが強いらしく自分でカプカプかじって足を血だらけにしてしまった。痛みも伴うようで、左足を前方へ伸ばした状態で座っている。病院へ連れて行くことを決める。電話帳でうさぎを診てくれる病院を探し、うさを連れて行く。
1件目の病院での診察と処置
獣医さんに症状を説明し、足の状態を見ていただく。ライトの下でルーペで毛を掻き分けて患部を見た獣医さん、「これは、猫によくある湿疹だね。」との診断。病名は告げられず。原因特定もない為、ノミ・ダニ等か、細菌等によるものかも不明。
多分かゆみを止めるものだとは思うが、注射を1本打つ。さらに、患部にかゆみ止めのスプレー状の薬を噴きかける。「自分で舐めてしまうのが一番良くない。舐めてしまうから治りが遅くなる。」とのことで、首の周りにカラーを巻く。スプレー状の薬(外用噴霧薬)を1本処方され、1日数回患部につけるように言われる。
治療法その1 (カラーと噴霧薬)
うさにはカラーが大きすぎる為、歩くとカラーが床に引っかかり、首が圧迫されてしまう。また、餌入れの容器に口がつかない。そこでまずはカラーを少し短く切ってみる。それでも歩きにくいし餌も食べづらい感じ。でも仕方がない。
カラーを付けたことによって「舐められない」というのは目に見えて効果あり!しかし大問題が発生。カラーがある為に、毛づくろいが出来ず、もちろん食糞も出来ない。うさ自身は食糞するつもりで後ろ足で立ち上がって盲腸糞を出すのだが、肛門に顔を近づけても、盲腸糞は口には届かず、カラーのふちにベットリ。カラーにベタベタ盲腸糞を付けたままの状態で、歩き回り、餌を食べようとする為、ケージ内はあちこちに盲腸糞だらけ!でもこれはどうしようもないので、掃除する。
カラー生活をしばらく続けていたところ、もっと困った大問題発生!ケージ内の盲腸糞のベタベタに加えて、うさの通常の糞までベタベタに・・・。カラーによるストレスで下痢になってしまったようで、毎日毎日下痢続き。足は治したいが、下痢が続くことの方がうさにダメージを与えると思い、思い切ってカラーを外すことにした。カラーを外してからは、下痢はピッタリ治まった。
カラーの取れたうさは、とっても生き生き!しかし、今までの抑制からの反発もあって、左足患部を舐めまくる。少しは良くなってきていたのに、今までの努力が水の泡・・・。
治療法その2 (噴霧薬と包帯)
カラーなしでも足が舐められないように、次の作戦を決行する。直接足を舐められないように患部に包帯を巻く。はじめ気にしていたが、少し経つと舐めなくなったのでこれはいけるかな?と期待。しかし、期待は無残にも打ち砕かれる。包帯は細かな切れ端となってケージの床に散乱し、うさの足は血だらけに・・・。
治療法その3 (市販の動物用皮膚病治療薬と包帯とギプス)
包帯では噛み切られてしまうので、またまた次の作戦を決行。かじれないような固いものを巻けばいい!今回からスプレー薬は廃止。市販の動物用皮膚病治療薬(寄生虫・湿疹・アレルギー性皮膚炎・掻痒性皮膚炎・じんましん・皮膚糸状菌症に効果があると書かれていた)を
購入し、それを塗ってガーゼを巻いてから、包帯を巻く。次に、ビデオテープのケースで工作した「簡易うさ足ギプス」をはめる。柔らかいプラスチックなので容易に曲げて作ることができた。かじれるような取っ掛かりがないので、うさもこれならかじれない。はじめちょっと歩きにくそうだったが、すぐに慣れてくれた。2日に1度ギプスを取り替える。かじれないので、患部が今以上にひどくなることはない。かじって出来た傷も、かさぶたとなる。
結果
一番はじめに足をかゆがってから約半年近くかかって完治。(きれいに毛が生えそろうまで)こんなに長くなってしまったのは、途中でギプスが取れてしまったこともあり、何度もうさが患部を舐めて白紙に戻ってしまった為。ほんとに舐めなければもっと早く良くなったはず。
今回の治療で、市販のカラーは「うさ」には向かないということを知りました。まず、うちの子には大きすぎるし、重すぎる。それに、カラーをしていると耳が立って圧迫されたままになります。また、食糞も出来ないので、うさぎの体調に影響を与え、うちの「うさ」のようにストレス性の下痢になることもありえます。
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